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APJが輸入販売しいるEWP電動ウォーターポンプは、オーストラリアに本拠があるデイビスクレイグ社で開発製造されているものです。オートサロン出展時にはDAVIES,CRAIG社から応援来日していただくなど、APJはEWPに精通し関係を築いています。

 ウォーターポンプの電動化は世界では既にチューニング車両、サーキット車両、ドリフト車両、そして特にドラッグ車両にどんどん普及しており、純正の車両においても欧州車(ベンツ・BMW)に既に純正採用されております。日本の純正車両においてはプリウスに初めて採用され、今後ハイブリッド車両は元より、小排気量ターボエンジンにも順次採用されていきます。その一番の理由は省燃費化の為に『水温をECUで適切にコントロールする』ことが必須だからです。

 過去にはラジエーターファンがベルトで直接駆動していたものから、電動ファンに替わったことでクランクの抵抗減となり馬力と燃費、省スペース化に貢献しました。なぜかエンジン内部にあるウォーターポンプの電動化がいまだに遅れているのです。

ウォーターポンプを電動化する事によってのメリットはとても大きいのです。

内機は全てパナソニック製

 DAVIES,CRAIG社(以下デイビスクレイグ社)の電動ウォーターポンプに使用されている内機は全てパナソニックの日本製です。純正採用されている電動ファンと同じ駆動ユニットを採用しており、そのOEメーカーとしてデイビスクレイグ社はGMやクライスラーに長年の導入実績があります。取り付けは基本的にラジエーターロアホースの側にEWPを装着します。

安心の3年保証

 APJから国内流通しているEWP電動ウォーターポンプ全種には安心のメーカー3年保証がい付いています。
EWP80単品だけでも、これまで30,000機以上をアフター市場に販売され、正しい使用方法での破損クレームは皆無です。

※EWP装着には必ず水路(ウォータージャケット、ホース内等)ヘドロ化した蓄積されたような汚れや不純物は取り除いた上、新しいクーランを使用してください。ポンプの故障の原因となります。

耐熱性の高い樹脂ボディ EWP80 EWP115

ナイロン66と言うガラス繊維30%入り融点265°のポリアラミド系樹脂です。ガソリン・オイル等への耐薬品性、耐熱性、機械強度にもっとも優れた樹脂なので強度は必要十分です。

※ただしハイパワーターボのタービン脇への設置は推奨していませんのでご注意ください。

クーリングがとても早くなる。

サーキット走行やドリフトで水温が上昇した際は低速低回転でクーリングを行う事は容易にご想像頂けると思いますが、純正ウォーターポンプではエンジン回転が低いとクーラントの流れ(流量)は分/50Lも流れません。しかし例えばEWP80ならエンジン回転数に関係なく設定した温度に下がるまで全開(分/80L)で流れるのでクーリングが驚くほど早くなります。

攻めた走行後でもエンジンをすぐ停止できる

水温が最も上昇するのはエンジンを切った直後です。ラジエーターに当たる風がなくなり、回っていたファンとポンプが停止した途端にエンジン全体の水温が急激に上昇して最悪エンジンが歪むことになります。EWP電動ウォーターポンプを装着すればサーキット走行等を終えてピットに戻りエンジンを切った後でも電源をONにさえすれば電動ウォーターポンプがクーラントを循環させてエンジンを設定温度まで冷やし、エンジンを保護する事が可能(NA/ターボ共に)になります。

馬力が上がる。

クランクプーリーからベルトを介して駆動する純正ウォーターポンプをプーリーごと排除するため負担が減り、出力の向上が見込まれます。APJで測定したホンダS2000においては辛い数字ではありますが1%(約3馬力)向上しました。NAエンジンを考慮すると大きな結果と言えます。アメ車のV8エンジンにおいては最大で10%向上したエンジンもあるとの事です。

キャビテーションの発生を抑えるので冷却効率が高い

キャビテーションとは液体の圧力差から泡が自然発生するメカニズムです。純正ウォーターポンプの羽部分、もしくは水路を塞ぐ事によって機能するサーモスタット直後で最も発生していると言われています。車両においてはアイドリングから高回転まで常にアクセル(回転数)と連動して純正ウォーターポンプが回転する事から圧力差は普遍的に発生しており、キャビテーションは大小発生して泡(気体)がクーラント温度を上昇させています。

EWPは、圧力差が発生しやすいエンジン回転(アクセル挙動)に依存されず常に安定した流量で冷却水を循環させ、また専用のコントローラーを装着すれば設定した水温に対して安定した流量をコントロールする事ができるため、キャビテーションが抑えられ卓越した冷却性能を発揮します。

クーラントの交換が楽になる。

純正サーモスタットを取り外し、EWPデジタルコントローラーやフルコンで制御した場合に限りますが、ポルシェ、NSX、MR2、ビートなどの『フロントラジエーター・リアエンジン車両』にはクーラント交換の手間に特に絶大な威力を発揮します。

エンジンをかける事無くEWP電動ウォーターポンプをONにすれば、簡単にクーラント注入ができエア抜きもすぐに終わり、エアを噛まなくなります。エア抜きが容易になりクーラント交換が楽になるだけでなく、交換後のキャビテーションが発生しなくなるので結果的にスワールタンクなども不要になります。

クーラント内に発生したキャビテーションを視覚化しました。この細かな気泡の一つ一つが熱膨張を起こし水温上昇につながります。

クーラント内のエアをEWP電動ウォーターポンプを駆動させて「エア抜き」を行なっています。

エア抜きが終了した状態です。「ウィーン」という音がEWPの作動音ですが、安定した流速で冷却を行うのでキャビテーションが抑えられています。

EWP電動ウォーターポンプ装着事例集

EWPを装着されたお客様の写真を紹介しています。同じ車種でも様々な工夫で装着されていますので、取り付けの参考にご覧ください。

燃費向上が期待できる

ポンプを排除し、抵抗が減った事により燃費も向上するのは想像できると思います。従って、商用車への装着も大いに魅力と言えるのではないでしょうか。製造元(Daives,Craig)からは3~5%の燃費向上が見込めるという事です。

わずかながら軽量化にも

元のポンプを廃止して電動化する事で、純正ウォーターポンプ自身やウォーターポンププーリー、サーモスタット、バイパス通路などを取り外す事が可能となります。むしろEWPによるクーリング力UPでラジエーター容量を下げられる場合も考えられますので、フロント周りの軽量化に大いに寄与します。先に説明したキャビテーションに関しても、ラジエーターのスワールタンク等の撤去も可能になり、エンジンルーム内の整備性が劇的に向上するのでお勧めです。

リヤラジエーター化が可能に。

EWP電動ウォーターポンプ装着によりリアラジエーター化やラジエーターの小型化が可能となり、ターボ車はインタークーラー後ろのラジエーターが無くなることで出力向上、追突時破損リスクの低減、前後重量バランスの適正化にも大きなメリットになります。

冷間始動に威力を発揮。

真冬やレース前のウォームアップ(プレヒート)にも最適です。
ジェットヒーター等をラジエーターに当てて電動ウォーターポンプONにすることで、ラジエーターで温められたクーラントが冷たいエンジンを循環させて、エンジンを始動させることなく温められるので、冷間始動に絶大な威力を発揮します。アルミの熱伝導はバカにはできません。冷間始動に苦しむ4スロ装着車、フルコン装着車、メタノール使用車両には特に最適となります。

専用コントローラーで任意の水温にコントロール。

PWM制御の専用コントローラーを使えば暖機後の水温を任意の温度にコントロール可能です。(40℃〜110℃まで可能)
※高負荷運転時は、熱交換器(ラジエーター)の能力に依存します。

EWPを装着するならば、単体でリレーを介してON/OFFスイッチだけよりコントローラー制御(PWM制御)が絶対におすすめです。EWP電動ウォーターポンプとコントローラーを別々に購入するよりセットになったコンボセットがお得です。

EWP電動ウォーターポンプファンデジタルコントローラー
EWP電動ウォーターポンプコントローラー 動作アルゴリズム図

EWP電動ウォーターポンプと
専用コントローラーの取扱説明ビデオ

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