ロードスター EWP電動ウォーターポンプ装着事例
事例:NA6+EWP80
NA6のエアコン無し仕様に#8807 EWP80電動ウォーターポンプ&コントローラーコンボセットを装着した事例です。
この車両は装着に際してEWP80本体はエアコンコンプレッサーの有った場所に装着しました。本体はステー等で固定はせず前後ホースの保持力のみで問題ありません。
【注意】
ロードスターNA / NB / NC型は冷却水の流れる系統が普通の車と異なります。
ロアホースにEWPを単純に装着(割り込ます)するだけですと、冷却水の本流が阻害され流れが悪くなり逆効果(水温上昇)になります。ロードスターはエンジンを冷やすために常にヒーターホースを回路として強制循環させており、ヒーターから流れてくる温水と、ラジエーターから出てくる冷却水の両方をEWPで吸い出すことが水の流れる経路を変更しT字分岐することが必要となります。
この事例では、純正のウォーターポンプを全て取り去ってメクラ蓋を自作し徹底的に軽量化。純正の中身をくり抜き、旋盤で製作したアルミの蓋を液体ガスケットで装着しています。
純正ウォーターポンプのプーリーが無くなったことで、ショートベルト化しています。
EWPの制御に関してコントローラー導入は必須
EWPを装着した場合のその制御は、絶対的にEWPコントローラーの導入を推奨します。
このコントローラーの最大のメリットとして、EWP電動ウォーターポンプだけでなく、純正の電動ファンも連動して水温をコントロール(出力2系統)できるのが魅力です。
もし、フルコンを装着されている場合はAUXの設定で駆動マップを製作して連動していただければ問題ございません。
【非推奨事項】
・トグルスイッチでの手動操作はお勧めできません。
・水温センサーからの情報を抵抗等を入れて制御することはお勧めしません。オーバークールになります。
コントローラー装着のポイント
コンボセットに付属する水温センサー(1/4NPT)をアッパーホースに割り込ませ、水温情報をコントローラーに接続するか、もしくは車両純正水温センサーの情報を横取り入力して使用でします。車両のアッパーに向かう水路に装着可能な場所があれば穴を開けてタップを切り、直接付属の水温センサーを装着することもあります。
さらに、前述の車両の電動ファンもこのコントローラーに連動させることをお勧めします。そうすることでコントローラーがEWP電動ウォーターポンプと電動ファンを連動して制御を行います。障害の切り分けにもなり何かあった時に故障を調査のし易さに繋がります。