エンジン冷却の補助用ポンプとして最適。ブラシレスで省電力!

 本来は車・バイク用として冷却補助として活躍する電動ブースターポンプですが、各種工場、研究開発機関、モーターボートや海洋関係など様々なメーカー様から引き合いをいただいています。
EV電動車両のモーター冷却用コンピュータCPU冷却用LPGガス車両のベーパーライザーへの液体の循環等お問い合わせが多くなっています。

 この製品はブラシレスであり、省電力、長寿命であり安定した水流を保てることがおすすめする大きな理由です。特にモータースポーツ分野では競技車両にはEWPとの併用装着も多く、例えば冷え辛い6気筒後ろのシリンダーから室内に行くヒーターラインにEBPを割り込ますだけでヘッドの水が引かれて循環し、ヒーターに行く流量(EWP40であれば35ℓ/分)が増大するので水温を下げる効果が高くなります。
 また、EWP装着に躊躇されている方、まずはこの低価格で省電力、装着も容易なEBPだけでも装着すると目に見えて効果がありますのでお試しください。

非接触型電磁界電動ポンプ

 普通の電動ウォーターポンプはモーターでシャフトを回すため寿命が比較的短く、故障するとエンジンには致命的なダメージを受けることがあります。EBPは「非接触型電磁界電動ポンプ」でインペラの部分が中空(浮いてる)となっています。したがって寿命も長く耐久性に富み、二輪四輪問わずレース車両にも多く使われ信頼を得ています。

 EWPと違う点は、EBPはブラシレスモーターの為スピードコントロール(PWM制御不可)ができません。リレーなどご自分でご用意いただき、基本はIGN ONで常時強制駆動か、トグルスイッチでのON/OFFとなりますが、電動ファンスイッチコントローラーでの水温でのみスイッチコントロールが可能です。

電動ファンスイッチコントローラーで制御する方法

 EBPはブラシレスモーターのため、基本スイッチのオンオフでの稼働ですが、電動ファンスイッチコントローラーを使えばEBPのオンオフをを水温設定で制御することができます。スイッチキットは1つもしくは2つのファンのON/OFFコントロールを行います。40ºCから110ºCの範囲で作動温度の設定ができます。

このスイッチコントローラーは2つのファンがある場合
・設定された温度に達すると#1のファンが作動を開始。
・#1のファンが作動した10秒後に#2のファンが作動を開始

ファンは、設定した温度より5℃低くなるまで作動し続ける製品です。この#2のファンをEBPに置き換えればスイッチコントロールが可能になります。

2個目のファンをEBPに変えて制御するデモ映像です。
※スイッチコントローラーは旧型ですが原理は同じです。

注意:EBP装着にあたり下記事項をお守りください。

●水の無い状態でのカラ運転禁止

ブースターポンプは絶対にカラ運転しないでください。インペラが中空構造のため水が入っていない状態で回転させると内部構成部品が衝撃で破損し動作しなくなることがあります。

●水路の汚れを落とし、新品のクーラントをお使いください。

ラジエーター及びウォータージャケット含む水路内の不純物や汚れをしっかりと除去した上で使用開始してください。ヘドロ状になった不純物が溜まっていると、それらが巻き上げられ中空ユニットを支持している軸との隙間に固着し、回転不良もしくは回転しなくなり破損することがあります。装着前にクーラントを交換し水路からしっかりと汚れを取り去ってから装着使用してください。

Information

EBPシリーズは、 ブラシレスモータのためスピードコントロールができないので、EWP専用PWM制御でジタルコントローラー#8002を使用することはできません。

モデル別仕様

モデル最大流量@0kPa動作電圧最大電流適合ホース(IN/OUT)価格
EBP40 (12V)35 L /min12V
(6V-18V DC)
4.5A19mm¥30,800
(税込¥33,800)
EBP40 (24V)※137 L /min24V
(20V-27V DC)
2.5A19mm¥30,800
(税込¥33,800)
EBP2530 L/min12V
(8V-20V DC)
2.1A19mm¥29,500
(税込¥32,450)
EBP2323 L/min12V
(6V-18V DC)
1.25A19mm¥23,000
(税込¥25,8300)
※1 EBP40の24Vは業販向けのため常時在庫しておりません業販価格・納期はお問い合わせください。

 水路(クーラント経路)はエンジン内部やラジエーターの中などその経路は複雑でホースのように一直線で一定の広さではありません。途中には分岐、合流、細い通路あります 。そのため所々で圧力が上昇したり揚程の影響もありますので上記のグラフはあくまで目安としてご覧ください。

EBP装着事例

一番後ろのシリンダーから室内に入る20φのヒーターホースの配管に EBPを割り込ませるように装着。
おすすめの装着は室内へ向かう『押し方向』だと「ゴボゴボと音」がするので室内からエンジンに戻ってくる『引き側』に装着します。

熱が発生するエンジンヘッドからクーラントをすぐに引き抜く形となるので冷却も早くなります。
同時に、エンジン本体のウォーターポンプの流れを加速させることになるので全体的な水温冷却にも繋がります。

チューニングされた車両の真夏はアイドリングだけで水温が100℃突破があり得るため、D1車両などドリフトユーザーには人気アイテムとして浸透してきています。純正ウォーターポンプはそのままで、このEBPだけを追加装着するだけでも有効なのです。

 上の写真は超ロングリムジン、キャデテックDTSV8/4.8LへEBP40を装着した例です。
リムジンはどちらかというと走行しているより停車してアイドリング状態の方が長いらしく、電動ファンが3つもついているのに夏はすぐに水温95度を超えてしまうとのこと。

 延長したボディの後方までヒーターホースが伸びているため、クーラントの量も必然的に多くなり、一度水温が上昇してしまうと中々冷え無くなってしまいます。そのため、夏場のエアコンが効かなくなり乗車しているVIP様から「暑い暑い」とのクレームが多くなんとか対策がないかと依頼されました。取り付けは簡単、このようにヒーターホースが室内から出てくる引き側に装着していただきました。
 この車両ではアクセサリー電源で常時循環仕様。純正のウォーターポンプは着いたままでもクーラントの流量が加速され、これだけでエアコンの効きが断然良くなったと喜びの声をいただいてます。

下の写真は、レース用にしたオートバイへの装着例です。EBP15は現在廃盤ですが、今では多くのレースマシンにEBP23が採用されています。真夏の耐久には必須アイテムとなっています。


EBP電動ブースターポンプ装着事例集

EBPを装着されたお客様の二輪車、四輪車の写真を紹介しています。様々な工夫で装着されていますので、取り付けの参考にご覧ください。


#9005 EBP25電動ブースターポンプ
廃盤モデル希少 EBP25在庫限り

オプション

ホースフィッティングアダプター

20φホースから16φ、12φと段階的に対応することが可能なアダプターです。自動車やオートバイ用以外にも太陽光発電や船舶、カートなどにも使用できます。
強化樹脂製。
EBP23kitのみ2個付属しています。

※Yahoo店ではクレカ、銀振の他paypay残高/後払いがお使いいただけます。

 

Davies,Craig EWP EBP FAQ

EWPよくある質問集

お問い合わせいただいた内容から抜粋して掲載しています。Davies,Craig社の電動ウォーターポンプ等を導入するにあたり疑問点などご参考ください。