競技車両、本気車両に必須のアイテム。ジャッキ一本の耐荷重は約500kg・230mmのジャッキアップが可能!
サーキットを本気で走るマシンでは、アンダーパネル化されたりローダウンされたマシンには低床用のジャッキも入らないのでサーキットでのジャッキアップはかなり大変です。GTマシンのようにエアーの力でジャッキアップするシステムを導入すれば簡単にジャッキアップが可能になりますが、一般的にはキットでの販売はされておらず、あったとしても価格も非常に高価なものになります。
当社は、アマチュアでもサーキットを本気で走っている方々を常に応援しています。そこで必要パーツをキットとして、エアジャッキ本体、エア挿入ノズル、エア注入口とブラケットセット、AN6フィッティング一式をセットにて販売しております。
当社の製品はGTレースのように窒素ではなく通常の空気の圧力で持ち上げるのを想定していますが、その必要圧力については車両の構造や重量によって考え方が異なります。エア注入口の場所の検討など詳しくはこのページの一番下の『よくある質問』に記載してますのでご覧ください。
3本タイプと4本タイプ
APJレーシングエアジャッキは3本タイプと4本タイプをご用意しています。3本タイプは競技車両やFF車など比較的軽量な車両むきで前2本、後ろ1本の取付構成となります。4本タイプは車重2トン以下対応で前2本、後ろ2本の構成となります。
ただ、車重が軽いからと3本タイプかと言うとそうでもありません。例として、車両の前後重量バランスで前が重い場合、軽い後ろが先に上がってしまい、前が遅れて上がることになり、前が上がるまで後ろが1本では不安定になってしまうことがあります。そのようなことを考慮した上で3本タイプか4本タイプかをご検討ください。
配管について
配管は車両によって様々な形状に対応する必要があるので必然的にお客様での手配加工となります。2通りの方法をご紹介します。
1)AN6の配管(ホース)ですが、一切膨張しないアルミ製の配管(例:キノクニAL38)を推奨します。それを車両の形状に合わせて曲げるなどして、アルミパイプ用チューブエンド(ANメス)を使用して各角度に合わせて配管。
2)加工がしやすい高圧ライン用のテフロン・SSメッシュホース AN6を使用し、テフロン SSメッシュ ホースエンド用 ベントチューブを用いて接続する。
この2通りの方法の配管方法となります。
装着例
インナーチューブの太さは38φ
apレーシングなど純粋な競技車両用はインナーチューブが30 φですが、当社のエアージャッキのインナーチューブは38φと太くしています。これは純粋な競技車両より車重のある車両を想定しているためで、リフトアップ後のグラつきを抑えるため太くしております。
さらに安全性を高めるために専用の安全プロップ(セーフティプロップ)をオプションとしてご用意しています。
キット内容・価格
構成内容:
•エアジャッキ本体
•エア挿入ノズル
•エア注入口とブラケットセット
•AN6フィッティング一式
※配管は含まれません
レーシングエアジャッキ 3本フルキット
品番:AJ-301
税別定価:¥215,000(税込¥236,500)
レーシングエアジャッキ 4本フルキット
品番:AJ-401
税別定価:¥257,000(税込¥282,700)
※本製品は受注生産(およそ3週間ほど)となります。配管はご自身でご準備いただくことになりますが、取り付け、フィッティングなどのご相談には応じますので遠慮なくお問い合わせください。
整備工場やファクトリーなど実店舗・工場にてチューニング整備を提供している業者さまへの業販いたします。詳しくはお問い合わせください。 ※当店取扱製品は代理店及び再販業者への卸し販売は行なっておりません。
オプション
専用 Safety Prop
高剛性削り出し一体品の シリンダーが上がった状態で固定するセーフティプロップ
レース車両の場合、エアジャッキを固定するための『安全プロップ』はパイプ等を加工して自作されるのが一般的でしたが、それでは非常に不安定で危険との声をいただきます。 そこで、APJエアジャッキを販売するにあたり、『安全プロップ(safety prop)』の開発にも着手。 実際に数多くの脱着のテストをし、感触や耐久性、扱いやすさを都度検討しその度に、『ダメ出し』→『試作』を繰り返した結果、スプリングバネを両側保持で抜き差しのしやすさを追求し、剛性を出す為にボディーはムク削りだし、頑丈=安定にたどり完成しました。
この製品は、AP racingのエアジャッキにも対応しています。
※本製品は納期に3週間ほどかかります。
セーフティプロップ
(エアジャッキスタンド) 1本単品
品番:AJ-SP1
定価:¥30,000
(税込¥33,000)
セーフティプロップ
(エアジャッキスタンド)3本セット
品番:AJ-SP3
定価:¥75,000
(税込¥82,500)
セーフティプロップ
(エアジャッキスタンド)4本セット
品番:AJ-SP4
定価:¥99,000
(税込¥108,900)
エアジャッキホルダー(車体固定用ホルダー)
レーシングエアジャッキを車体に固定するための固ホルダーとなります。
通常はこのような『筒』をお客様側で製作し、車体に合わせ溶接してエアジャッキを固定することになります。
・内径ピッタリのパイプが見つからない
・内径が少しでも大きいと車体ごとグラグラする
等多くの要望がありましたので受注生産でお受けいたします。
基本、車体への溶接やブラケット溶接をするのが前提ですから未塗装で点付けのみの仕様となります。
軽量化する際はご自身で穴あけ加工をお願いします。
取り付け方法は車両や装着したい箇所によって様々となりますが、これがあれば取り付けが楽になるかと思います。
軽量車両は3本。ドリ車はリアだけ1本など多くのお客様が工夫されています。
エアジャッキ自体は単なるジャッキです。フレームに一切固定せず外部から差し込み式にしてしまえば、外から挿して車両を持ち上げる事も可能となります。重量増にしたくないお客様は脱着しやすいように工夫されて、アタックするときは取り外し普段は装着するなどしています。
肉厚1.2mm、高さ200mm、内径62Φ、重量370g
エアジャッキホルダー(受注生産)
1本 税抜定価:¥2,900(税込¥3,190)
よくある質問
Q.どのくらいのエア圧が必要?
どのようなコンプレッサーが良いか、どのくらいのエアー圧力が必要か等々多くの質問をいただくのですが、持ち上げる車重によって異なるので難しい質問なのです。正直に言えば、持ち上がるまでエア圧をあげて試すしかありません。エアジャッキ自体は、空気で押し上げる注射器のような構造です。普通の空気は注射器で押すと体積が圧縮されフニャフニャするのが体感でわかっていただけると思います。それを各配管、メッシュホース、アルミ配管、その経路の長さ、さらには車両の重量配分で注入口の位置も変わってくるのです。
SUPER GTのような本物のレースでは、圧力も高くフニャフニャしない気体の窒素ガスを使用しています。スタート前のグリッドウォーク時にメカニックが大きなボンベをゴロゴロ持って行きますよね?窒素の高圧力でスパっと上げるし、タイヤ交換のインパクトレンチも強力になるのです。
ネイルガン用の小型コンプレッサーならスパッと上がる
今までご購入いただいたお客様の例ですと、車重が1.2〜1.3トンくらいの車両を4本キットで上げるのに通常のコンプレッサーの『1.0mpa=10.2kgf/cm2』ではリアしか上がりませんでした。ところが、建築現場でよく見る大工さんが使用するネイルガン用小型コンプレッサーならタンク容量が少なくとも簡単に上がり、その時の圧力は2.5mpa=25.5kgf/cm2必要でした。
エアの注入口は車両に合わせて位置を決めることが重要
フルアンパネのフルフラット車両を上げるのは非常に大変ですが、このエアジャッキは病みつきになる便利さです。
お客様車両の状態により様々なのは本当で、リアに注入口があるとリアシリンダーまでの距離は少ないのですぐ上がる。一番重いフロント部までは配管の距離が長いのと重いので当然フロントが遅れて上がる。だとすると注入口はフロントのAピラーなどにすると配管が短くなるのでベストとなります。GT車両をよく見ると最近は一番前のバンパーから助手席横になってきています。何事も個々の車両に合わせて考えていく臨機応変さが必要となるのです。